平成21年7月22日付の記事と同月24日付の記事では、当時当社で頒布していた17種の絵馬を紹介させて頂きましたが、その後、それらの絵馬の数や種類等に変動が生じている事から、今回は、平成26年2月現在当社で頒布している全22種の絵馬を、改めて以下に紹介させて頂きまず。ちなみに、当社の絵馬は全て、各500円にて授与させて頂いております。
◆祈願絵馬
白馬の絵が描かれている最も一般的な絵馬で、様々なお願い事に対応している絵馬です。祈願内容は、絵の描かれていない裏面にお書き下さい。
その昔、神様にお願い事をする際には神様の乗り物として本物の馬が奉納されていましたが、馬は高価であったため一般の庶民には容易には奉納出来ず、また、奉納される寺社の側でも馬の世話をするのは大変であった事から、平安時代以降は本物の馬の代用として、木の板に描かれた馬の絵が奉納されるようになり、そして江戸時代頃に、その木の板が更に小型化されて、ほぼ現在の形態の「絵馬」として奉納されるようになりました。
◆左馬絵馬
前出の「祈願絵馬」同様、こちらも様々なお願い事に対応した絵馬です。「左馬」の具体的な意味については、平成18年11月15日付の記事を御参照下さい。
自分のお願い事に対応した絵馬が見つからない場合は、祈願絵馬もしくはこの左馬絵馬をお使いになると良いでしょう。
◆開運招福絵馬(恵比寿様)
開運・招福などを祈願する方のための絵馬です。
この絵馬に描かれているのは、七福神の一柱でもあり、漁業の神や福の神としても広く知られている「恵比寿様」という神様です。
◆開運招福絵馬(平成26年干支 その1)
前出の「開運招福絵馬(恵比寿様)」同様、主に開運・招福を祈願する方のための絵馬で、この絵馬にはその年の干支(今年の場合は「午」)が描かれています。
どの開運招福絵馬を奉納するかは、お好みで選んで戴いて結構です。
◆開運招福絵馬(平成26年干支 その2)
前出の「開運招福絵馬(恵比寿様)」同様、主に開運・招福を祈願する方のための絵馬で、この絵馬にはその年の干支(今年の場合は「午」)が描かれています。
◆健康祈願絵馬
健康・長寿などを祈願する方のための絵馬で、太陽と松を背景に鶴が飛翔している絵柄の、大変縁起の良い絵馬です。
◆病気平癒絵馬
病気が平癒(全快)する事を祈願する方のための絵馬で、健康を象徴する若々しい青竹の絵が描かれています。
◆縁結び絵馬(朱色)
縁結びを祈願する方のための絵馬で、この絵馬は、上の板と下の板の2枚で1組になっています。
上の写真が、その2枚がピタっと重なって閉じている状態で、下の写真が、左下にある軸を支点としてスライドさせて開いている状態です。このようにスライドさせて下の絵馬の表面にお願い事を書いてから、再び上の板で下の板の表面を覆い隠し、その後で紐でしっかり結ぶと、お願い事を後から他人に覗き見される事がありません。願主のプライバシーに配慮した絵馬なのです。
◆縁結び絵馬(ハート)
縁結びを祈願する方のための絵馬で、可愛らしいハートの形に桜の花びらやリボンの柄がデザインされています。
前出の2枚1組になっている「縁結び絵馬(朱色)」に比べると、こちらは1枚だけですから、厚さはかなり薄くなっています。
◆子宝祈願絵馬
子宝を祈願する方のための絵馬です。昔から犬は子宝・安産・育児を象徴する動物とされており、これはその犬を模った「犬の張り子」をモチーフとした絵馬となっています。
◆安産祈願絵馬
安産を祈願する方のための絵馬で、安産の象徴として可愛らしい2匹の子犬のイラストが描かれております。
どうして犬が安産の象徴とされているのかについては、平成18年2月16日付の記事を御参照下さい。
◆初宮詣絵馬
産まれて間もないお子さん(赤ちゃん)が神様の御加護を受けていつまでも無事健やかに成長しますように、という願い事を書くための絵馬です。
スヤスヤと寝ている可愛らしい赤ちゃんを、祝い事の象徴である鶴と亀が見守っている、目出度くもほのぼのとした雰囲気の絵馬です。
◆合格絵馬(天神様)
入学試験、入社試験、資格取得の試験など、各種の試験を受験される方のための合格祈願絵馬です。合格や学業成就の御利益で有名な天神様(菅原道真公)が束帯姿で描かれています。
◆合格絵馬(フォログラム)
この絵馬も、各種の試験を受験される方のための合格祈願絵馬です。お祝い事を象徴する桜の花を背景に、「合格」という2文字のフォログラムが金色に光輝いています。
ちなみに、フォログラム(ホログラム)というのは、レーザーを使って物体から反射した光の波形を感光材に記録する事により、平面的な印刷が立体的に見える技術の事です。
◆合格絵馬(矢)
この絵馬も、各種の試験を受験される方のための合格祈願絵馬です。
平安時代末期の源氏方の武将・那須与一(なすのよいち)が、「この扇を弓で射落としてみよ」という平氏方からの挑戦を受けて一艘の小舟に掲げられた扇の的を見事射落とした、という平家物語や源平盛衰記にも描かれている有名なエピソードをモチーフとした、大変縁起の良い絵が描かれています。
◆合格絵馬(五角)
この絵馬も、各種の試験を受験される方のための合格祈願絵馬です。お祝い事を象徴する桜の花が描かれた正五角形の、「五角」と「合格」を掛けた絵馬です。
前出の「縁結び絵馬(朱色)」同様、2枚の板が重なって1組になっているスライド式の絵馬で、左下にある軸を支点として上の板をスライドさせ、下の板の表面に願い事(合格祈願)を書いてから、再び上の板をスライドさせ下の板を覆い隠して紐で結ぶと、他人に自分の願い事を覗かれる事はありません。
◆商売繁盛絵馬
商売繁盛を祈願する方のための絵馬です。左手に金運の小槌を持った招き猫が描かれている、大変縁起の良い絵馬です。
◆御礼絵馬
お礼参りをより丁寧に行いたい場合は、神様に奉告・感謝をした後に、この御礼絵馬にもその旨を書いて絵馬掛けに奉納されると良いでしょう。
お礼参りや、この絵馬の詳細については、昨年8月5日付の記事を御参照下さい。
◆サッカー絵馬(JAFエンブレム)
サッカーを始めスポーツに関するお願い事をする方のための、日本サッカー協会(JAF)公認絵馬で、この絵馬には日本代表エンブレムが描かれています。
JAFのホームページによると、「エンブレムの黄色は公正を、青色は青春を表し、はつらつとした青春の意気に包まれた日本サッカー協会の公正の気宇を表現しています」との事です。
◆サッカー絵馬(八咫烏 兄)
この絵馬には、JAFのマスコットとしてJAFの関連各種媒体(広報物、看板、ユニフォームなど)に使われている、ボールを押さえている3本足が特徴的な八咫烏(やたがらす)が描かれています(JAF了承済)。
この絵馬に描かれているJAFマスコットの八咫烏は「兄」とされています。
◆サッカー絵馬(八咫烏 弟)
この絵馬に描かれているJAFマスコットの八咫烏は「弟」とされています。
八咫烏とは、後に初代天皇として橿原で御即位された、まだ御即位される前の神武天皇が、東征をされた際に、熊野国から大和国へと神武天皇の軍勢を道案内したと伝えられている、日本の神話に登場する3本足の烏の事で、日の神=太陽をシンボル化したものとも云われています。
◆サッカー絵馬(八咫烏 兄弟)
この絵馬には、JAFマスコットの八咫烏が兄弟揃って描かれています。
(田頭)