改めて言うまでもないことですが、年末年始（１２月下旬〜１月中頃）はどの神社にとっても年間で最も忙しい時期です。当社においても、普段は常勤の巫女さんはおりませんが、特に社務が忙しい年末年始や秋祭りのときには、助勤の巫女さんたちがやって来ます。
正月も三が日が過ぎると、初詣の参拝者は確かに減りますが、２月の節分頃までは厄払いや家内安全などの御祈祷が続きます。節分祭が終わる頃には御祈祷も一段落しますが、その翌週には紀元節（建国記念日）があり、神社では紀元祭という祭典が行われます。つまり正月が終わっても、紀元祭までは何だかんだで御祈祷や行事が続くのです。
しかし、紀元祭が終わると、だいたいどこの神社でも時間的に余裕が出てくるのではないでしょうか。４月になると、地鎮祭や上棟祭など建築関係の外祭が多くなりまた忙しくなるので、２月中頃から３月にかけて、つまり丁度今頃の時期が、神社にとっては年間で最も余裕のある時期といえるかもしれません。
私も先週から今週にかけては、祝詞を書き直したり、本やネットで調べごとをしたり、パソコンを使って名簿等の入力作業をしたりと、普段は時間がないとなかなかできないようなことをしています。平穏で穏やかな日々です。それともこの平穏さは、４月から市内各地で本格的に始まるであろう地鎮祭ラッシュを前にした、“嵐の前の静けさ”なのでしょうか（笑）。
（田頭）
