神道ではお墓のことを奥津城(おくつき)と云いますが、札幌市南区の藤野聖山園には、当社が維持・管理している奥津城があります(写真参照)。今日はあいにくの雨だったのですが、明後日納骨があるため、その奥津城に清掃に行ってきました。奥津城周辺の雑草を抜き、周囲をホウキで掃いてから、お社を布巾で綺麗に拭いてきました。
この奥津城は、亡くなった後に無縁となってしまうかもしれない方(独身の方や子供のいないご夫婦など)や、永代に渡り神道式での祭祀執行を希望される方などのために、当社が藤野聖山園内に建てた奥津城で、宗旨が神道で、祭祀が神道祭祀で執行されることに承諾できる方であれば、どなたでも入っていただくことができます。また、この奥津城は当社一社が建立したものなので、原則としてその祭祀は当社が担当・執行いたしますが、当社以外の神社での祭祀を希望する場合は、神社本庁包括下の神社に限りそれも認めています。
祖霊殿のような慰霊施設を持っている神社は北海道内でもときどき見かけますが、奥津城を持っている神社は、北海道内では僅か(確認しているだけでは当社を含めても3社)しかなく、札幌近郊の本庁包括下の神社に限っていえば、奥津城を維持・管理しているのは当社一社のみです。
(田頭)