西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

今日は七夕まつり

七夕まつり

相変わらず、今日も暑い一日でした。昨日の上棟祭では扇風機が回っていたので、その点はまだ楽だったのですが、今日の上棟祭は、ドアや窓を全て閉め切った上に、空調が一切ない状況下での斎行だったので、正直かなりキツかったです。しかし、本州以南ではお盆の後も暫く残暑が続くようですが、北海道の場合はお盆を過ぎるともう涼しくなってくるので、このうだるような暑さもあと1週間の我慢と思い、夏バテすることなく気合でこの暑さをなんとか乗り切りたいと思います。

上棟祭を終えて神社に戻ったあと、神社では「七夕まつり」が行われました。七夕とは、五節句の一つ「棚機」の日で、一般にもよく知られているように、牽牛(鷲座のアルタイル)と織姫(琴座のヴェガ)の二星が年に一度、天の河を渡って会うとされている日です。この織女星伝説はもともとは中国の習俗なのですが、これがやがて日本独自の行事や信仰と習合し、形を変えて今のようになったと云われています。地域によってはお盆と習合し、先祖を迎えて夜を過ごし、その後また先祖を送る、という七夕行事もあるそうです。

当社の七夕まつりは午後3時半から始まり、神楽殿を舞台に、まずは宮司が一言挨拶し、その後、手品と人形劇がそれぞれ約30分ずつ行われ、多くの親子連れの方々に楽しんでいただきました。神楽殿での演芸が終わった後は、参道に臨時に設置したテーブルで、子供たちに短冊を書いてもらい、その短冊を子供たち自身の手で拝殿の向拝に設置した柳の木に吊り下げてもらいました(写真参照)。

織姫の名にちなみ、昔の七夕には、女性の裁縫の上達を祈る、という習慣があったのですが、現在の七夕では、裁縫などの技芸に限らず、書道・音楽・スポーツ・学習全般などの上達や向上を祈るようになり、当社の七夕まつりに参加した子供たちも、子供らしい様々な願い事を短冊に書いていました。授与所では、帰途に着く子供たちにお土産を配り、今年も七夕まつりは無事、大盛況のうちに終えることができました。

ところで、七夕は本来、旧暦7月7日の行事で、昔は全国的にも七夕の行事はだいたい7月7日に行われていたようですが、今は必ずしも7月に行われるとは限らず、地域によっても異なりますが、当社のように8月に行われるということも多くなっています。例えば、「湘南ひらつか七夕まつり」や「仙台七夕まつり」などは全国的にも有名な七夕まつりですが、このうち平塚の七夕まつりは毎年7月に行われていますが、仙台の七夕まつりは毎年8月に行われております(今年の仙台七夕まつりは昨日から始まり、明日まで3日間に亘って行われます)。

仙台七夕まつり」は、元来旧暦行事だった七夕を新暦日付の月遅れ、つまり民俗学上の中暦に合せ、その結果8月6日、7日、8日の3日間に行うようになったと云われています。ちなみに、「仙台七夕まつり」とともに東北を代表する夏祭りである「青森ねぶた祭り」も七夕行事の一種で、これも毎年8月に行われています。

(田頭)