西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

皆でS神社の宮司を胴上げ

胴上げ

今日は、下川町(北海道神社庁上川支部管内)の某S神社の例祭日(その神社のなかでは年間で最も大きなお祭りの日)で、当社からは「神力会」(神輿会)の会員5人と、職員2人(宮司と私)の計7人が、S神社の渡御(神様が御神輿などに載って氏子地域を巡行すること)に参加するため、下川町に行ってきました。下川町は、札幌からはおよそ230km離れた地にある町で、移動の大半は高速道路を使ったのですが、それでも片道だけでたっぷり3時間はかかりました。私が今まで御神輿(おみこし)を担ぎに行ったお祭りの中では、今回が最も遠い遠征でした。

S神社の御神輿は、昼の12時半に神社を出発し、約4時間かけて氏子地域を巡りました。今回の渡御では、私たち神力会を含め、他所の神社の神輿会二十数団体(総勢七十数名)が応援に駈け付け、皆で威勢良く御神輿を担ぎ上げました。札幌や旭川などの都市からはかなり遠く離れた町の、あまり交通の便が良いとはいえない町の神社で、しかも平日であったことも考えると、総勢七十数名というのはむしろ多く集まった方だと思います。また今回は、北海道神社庁管内の神社の宮司により構成される神輿会「北神会」(平成17年現在の事務局は当社で、正式名は「北海道神職神輿連絡会」)の会員たちも多く駈け付けました。

渡御が終わった後は、神社のすぐ近くにある、町の公民館で、直会(S神社神輿会の主催による、他団体への慰労会)が開かれました。S神社の宮司は来月いっぱいで、19年間務めたS神社の宮司職を退任するため、会場では、宮司への今までの感謝の思いを込め、皆で宮司に拍手を送り、続けて皆で宮司を胴上げしました(写真参照)。宮司は感極まって涙ぐんでいました。S神社の宮司にとっては、今回が宮司として立ち会う最後の例祭となるので、いろいろと募る思いがあったのでしょう。

今日は往復で約460km運転した上に、炎天下の中を4時間も歩いたので、正直それなりに疲れましたが、しかし普段の近場の遠征とは違う、上川地方独特の渡御の雰囲気を味わうことができ、またS神社の宮司にとっては最後となる例祭に立ち会うことができ、参加することができて良かったです。ただ、御神輿を担いでいたとき額にずっと鉢巻を巻いていたため、家に帰ってから鏡を見てみると、額が日に焼けて鉢巻の跡だけがはっきりと白くなっており、それが格好悪いのが気になりますが(笑)。

しかし、暦の上では昨日が立秋なのですが、今日も相変わらずの真夏日で、秋の訪れは、まだ少し先になりそうです。ちなみに立秋とは、陰暦の季節区分である二十四節気の一つで、夏の暑さが峠を越し、秋の兆しが感じられるようになるとされている日のことです。陰暦では、昨日からもう「秋」なのです。この暑さでは全然そんな感じはしませんが。

(田頭)