今時分は年間で最も暑い時期ですが、そういった実態は兎も角、暦の上では「立秋」の今日から秋が始まる事となり、友人・知人等の健康を気遣うお便りの挨拶も、昨日までは「暑中見舞い」ですが、今日からは「残暑見舞い」に変わります。
全国的に、立秋とは名ばかりの暑い日が続いておりますが、皆様、お元気でお過ごしでしょうか？
さて、立秋の今日、当社では午後３時半から、毎年恒例の「七夕まつり」が開催されました。今日は、七夕の日でもあるのです。
七夕は、本来は旧暦７月７日の行事ですが、現在は新暦の７月７日、もしくはその丸一ヶ月遅れの８月７日が七夕とされており、例外も多いので一概にはそう断じられないのですが大凡の傾向として、西日本では７月７日、東日本では８月７日が七夕とされる事が多く（但し北海道でも一部の地域では７月７日に七夕の行事が行われています）、当社の場合は毎年この日、８月７日に、七夕まつりを開催しております。
七夕は、日本では古来から祖霊祭りの日（お盆の祖霊祭に先行する招霊のための行事）とされてきましたが、奈良時代に中国から伝わった、彦星と織女の伝説（天帝の機嫌を損ねて天の川を挟んで引き離された彦星と織女が一年に一度だけ、天の川に架かる橋で会う事を許されるという伝説）と、技巧・芸能・手芸・裁縫等の上達を願う乞巧奠（きっこうでん）という行事が習合し、現在の七夕の習慣が生まれたと云われています。
夏の風物詩にもなっている、五色の短冊に願い事を書いて笹竹に飾り付けるという風習は、江戸時代に、手習い（習字）が上手になるようにとの願いから寺小屋などで盛んに行われるようになり、その後、学校などで学問や技芸の上達を願うため広く行われるようになって、全国に広がっていきました。
当社で行われる七夕まつりは、夏休み期間中の子供（主に幼児〜小学校中学年程度）向けのイベント（当社で行っている年間行事の中では唯一神事ではありません）として毎年開催しているもので、今年も「おもしろ舞台」さんの御奉仕により、人形劇やパネルシアターなどの楽しい演芸が披露されました。
但しこれらの演芸は、例年は屋外（神楽殿の舞台）で演じられるのですが、今日は生憎雨天となったため、今年の七夕まつりではいずれも屋内（参集殿内）で演じられました。
約１時間の演芸が終わった後は、参集殿や御祈祷控室などで子供達全員に、短冊に願い事を書いて貰い、それらの短冊は全て、拝殿の向拝に設置している笹竹に、子供達自身の手により飾り付けられました。
そしてその後は、今日来てくれた子供達全員に、授与所前に設置したビニール水槽の中に浮かべている、動物や魚などを模したマスコットの風船を釣り具で釣って貰い、更に授与所窓口でおみやげをお渡ししました。
天気こそイマイチだったものの（笑）、幸いにして今年も、七夕まつりは盛況・成功裏に終える事ができました。
なお、今日の七夕まつりの様子は、「西野神社アルバム」の、平成２６年８月「七夕まつり」のページ（下記ＵＲＬ）にも写真を多数アップしておきましたので、こちらのページも是非御覧下さい。
http://f.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/260807%20%E4%B8%83%E5%A4%95%E3%81%BE%E3%81%A4%E3%82%8A/?sort=old
（田頭）
