西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

年末年始態勢スタート

授与所

当社では、今日から年末年始に向けての態勢が本格的にスタートします。普段は御簾(竹を編んだ帳)が上から垂れ下がった状態で窓口が閉まっている授与所も今日から開け(写真参照)、それに合わせ、助勤の巫女さんたちも今日から出社します。

これにより、普段は社務所の受付(玄関)で授与しているおふだやお守りなどの各種授与品は、再び授与所を閉める来月の15日まで、全て授与所にて授与をいたします(9:00〜17:00まで)。また今日からは、当社の境内にて、正月の注連縄や注連飾り等の販売も行われます(ただし、注連縄、注連飾り等は業者による販売で、当社は販売のための場所を提供しているだけです)。

なお、授与所に詰める関係から、毎朝9時から当社職員が幣殿にて行っている朝拝は、授与所を閉めるまでは休止されます(授与所を閉めるまでは、皆が揃って、という形ではなく、各個人での参拝となります)。

今日はいろいろと慌しく、拝殿の向拝や社務所の玄関に、御神紋入りの大きな幕を吊るして張ったり、絵馬を奉納する吊り棚やおみくじを結び付ける木枠の台を、授与所前の所定の位置から、大勢の参拝者が同時に吊ったり縛ったりできるよう社殿近くの場所に移動させたり、向拝に掛けてある拝礼作法(再拝二拍手一拝)の案内の看板を、来年の厄年・年祝・八方除・星厄の一覧表の看板に付け替えたり、幣殿の祓戸(祓いを行う場所)の御幣大麻(お祓いをするときに用いる祭具)の紙垂を新しく作り直して付け替えたり、他所の神社に行って物を受け取ってきたり、境内の除雪をしたりと、特に大掛かりな作業はなかったものの細々とした作業をいといろとしていました。

また、今日は正午近くに、「神符神札遷霊祭」という、参拝者や氏子さんたちには非公開の祭典が執り行われ、当社で扱っているお札、お守り、その他各種の授与品に対し大神様たちの霊威を遷霊いたしました。これは仏教でいう“魂入れ”のようなもので、神社のお札、お守りなどが単なる商品や縁起物ではなく、神聖な“授与品”として扱われるのは、こういった祭儀を通じて、授与品には神様や神様の御神威が宿っているからです。

ところで、社務とは関係ないプライベートな話で恐縮ですが、年末のこの時期は、神社以外でも何かと忙しく、忘年会等の飲み会も多く行われ(昨夜は友人宅でのクリスマスパーティに行ってきました)、家では年賀状を書いたり、大掃除をしたりと、新年を迎える前にしておかなければならないことはいろいろとあります。年賀状は、今年こそ早めに書こう、と毎年思いながら、結局いつもクリスマスを過ぎてから、時間に追われながら焦って書いています。また、私は自治体の消防団にも入団しているのですが、今の時期は消防の歳末特別警戒の時期なので、各地の消防団ではパトロール等の活動を行っており、今日は私も、社務を終えてから担当地区のパトロールに行ってきます。

(田頭)