西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

久々に西野神社の遙拝所を見に行ってきました

一昨年4月3日付の記事で、市内中央区某所にある山麓の雑木林の中で、かつて当社の遙拝所としての機能を持っていた、祠(ほこら)型の石碑が発見されたという事を報告させて頂きましたが、昨日、私は2年半ぶりにその小祠を見に行ってきました。雑木林の中とはいっても、道路から比較的近い場所にあるため発見は然程困難ではないのですが、それでも、下の写真のように辺り一帯に生い茂る笹に埋もれているため、全く場所の見当がつかない状態での発見はかなり困難と思われます。下の写真では文字までは判別できませんが、表面には「西野神社」、裏面には「明治廿二年一月創立 氏子總代 川中長三郎」と刻まれています。

西野神社 遙拝所

西野神社 遙拝所

西野神社 遙拝所

ところで、この小祠の近くには、同様の形状をした他社の小祠もあると聞いていたので、今回は初めてそれらの小祠も探して見てきました。下の写真は、西野神社の小祠の更に奥に建っていた、「山鼻神社」という文字が刻まれていた小祠です。御覧のように西野神社の小祠以上に笹に埋もれており、しかも、ここに辿り着くまでには人の背丈程の高さがある笹をかき分けていかなくてはならないため、発見の難易度はかなり高いといえます。この雑木林は住宅地からはかなり近いのですが、それでも、散歩をしていたら偶然見つけた、なんていう事はまずあり得ないだろうと思います。

山鼻神社 遙拝所

下の写真に写っている右側の小祠は、西野神社や山鼻神社の小祠とは少し離れた場所に建っていた、「諏訪神社」という文字が刻まれた小祠です。その左側にある四角い石の塊(石碑?)は、何であるのか全く不明です。ここも笹に埋もれており、容易に辿り着ける場所ではありませんでした。

諏訪神社 遙拝所

これら以外にも、まだいくつかの神社の小祠がこの辺りには点在しているそうですが、今回はこれ以上は発見できませんでした。

ちなみに、前出の一昨年4月3日付の記事の末尾には、『この小祠のすぐ近くには、野村氏が兼務していた他の神社の名が刻まれた同型の小祠も4社分発見され、そのため、北海道神社庁札幌支部管内各社の宮司さん達が一同に集まる今月中旬の支部の総会時に、これらの小祠と関係のある各神社の宮司さん達が、今後これらの小祠をどうするか話し合って決める事になりました(一応各社が引き取る方向で話を進めるそうです)』と記しましたが、これらの小祠が置かれている土地(雑木林)の管理者の意向により、小祠はいずれも各社には引き渡されない事になり、今後も当面は現状のまま維持される事となります。

(田頭)

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