師走の大祓式
国内では辛うじて小康状態を保っているとはいえ依然として未だコロナ禍という国難が続く中(海外では今も猛威を振るっている真っ最中)で迎える事となった本年のお正月は、やはり事前の予測が難しく(初詣の参拝者数は例年に比べてどうなのか、という事や、それに伴う各種変化の推測、事態が突然悪化する可能性の考慮など)、いろいろと不安もありましたが、結果的には、確かに参拝者数はコロナ禍以前の平年に比べるとやはり少なかったものの(それでも、前年に比べほぼ半減した昨年の三が日よりは多く、平年の8割程には回復していたようです)、幸いにも大きな問題は起こらず、何とか無事にこの三が日を乗り切る事が出来ました。
さて、その本年三が日に於ける当社の様子については、次回の記事で詳述する事にし、今回の記事では、元日の前日、つまり昨年の大晦日に執り行われた「師走大祓式」という神事の様子を紹介致します。
大祓式とは、国中の罪穢れを祓い清める “大きな祓い” であると同時に、人形(ひとがた)という人間を模った形代(かたしろ)を神社に納められた方々の、半年間の罪穢れを祓い清め、そして次の半年間の無病息災を願うという神事でもあり、当社では毎年6月と12月それぞれの末日に行なっております。
具体的には、6月に行う「夏越の大祓式」ではその年の上半期(1~6月)の罪穢れを、「師走の大祓式」ではその年の下半期(7~12月まで)の罪穢れを、それぞれ祓い清めます。
以下の写真はいずれも、先月31日午後3時から儀式殿にて執り行われた、この度の師走大祓式の様子です。疫病対策の観点から、密接・密集する状態となる事を避けるため皆様方の御参列は御遠慮戴き、この度も神職のみにて斎行致しました。
この度の大祓式に際して当社へ人形(ひとがた)や車形などの形代を納められた方には、本日以降、その授与品を発送致します。
但し、形代を入れる専用封筒の裏にある枠内が空欄(氏名や住所が書かれていない)だったり、記入されていても住所の枝番が省略されていたり、文字が達筆過ぎで住所の判読が困難な場合などは、授与品が発送出来なかったり、発送したとしても宛名不明で当社に返送されてしまいますので、もし形代を神社に納めたのに今週末までに授与品がお手元に届かないという場合は、お手数ですが当社までお問い合わせ下さい。
ちなみに、当社で斎行する大祓のうち、茅の輪(ちのわ)を用いるのは、6月に行う夏越の大祓だけです。