西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

冬季の地鎮祭

昨日に引き続き、道内は今日も天気が荒れました。今の時期、外祭を受ける件数は少ないですが、それでも週に1回か2回かは地鎮祭に行っており、今日も午前中、地鎮祭に行ってきましたが、今日はこの天気ですから、雪が激しく降る中での地鎮祭となりました。雪の降り方が激しかったため、神社からは予めテントを持っていき、現場ではそれを組み立てて使いましたが、祭典が終わる頃にはそのテントの上には、雪が凍り付いた状態で厚く積もっていました。

地鎮祭で使う忌砂はいつも神社から持っていっており、この砂(20㎏の袋詰め)は普段は境内の車庫内に積んで保管しているのですが、その砂も、冬季は車庫内で氷ってしまい、とても鍬(クワ)や鋤(スキ)を入れられるような状態ではなくなってしまうため、今の時期の地鎮祭に行くときは、前日に車庫から砂袋を出し社務所のストーブの前に置いて、氷った砂を十分溶かしてから地鎮祭に持っていくようにしています。また、外祭に持っていく神饌は前日中には用意するのですが、その神饌も一晩置いておくと(勿論屋外ではなく社務所の中に置いておくわけですが)氷ってしまうことがあるため、今の時期は、外祭に持っていく神饌は、準備が終わると夜間氷ることがないように毛布を掛けるようにしています。今の時期は、放っておくと、とにかくいろいろな物が氷ってしまうのです。

今日の道内は、空の便は一部を除きほぼ通常通りに運行されていたようですが、JRは、雪のため140本以上もの列車が運休し、また、白石区にある運送会社の倉庫では、雪の重さのため屋根と壁の一部が崩落し、幸い負傷者はいなかったようですが、トラックなどが下敷きになったそうです。札幌の現時点での積算寒度は氷点下210℃ほどで、平年よりもおよそ50℃多く、これは稚内の平年の寒さにほぼ匹敵し、ため池などに張った氷は、約30㎝の氷厚に達する計算になるそうです。

また、札幌からは遠く離れておりますが、北海道最東端の根室では、今日、今年初めての流氷が接岸しました。根室への流氷の接岸は昨年より20日(平年よりは13日)も早く、道内5カ所の観測地点のうち、その年初めての流氷が根室に接岸するのは、昭和34年の統計開始以来初めてのことだそうです。根室に接岸した流氷は、国後島方面から幅数キロの帯を成して根室海峡を南下してきたもので、オホーツク海沿岸の街(特に網走市紋別市)では、いよいよ流氷観光シーズンの幕開けとなります。

海のない札幌は、流氷観光とは直接的な関係はないですが、その札幌でも明日からは、「第57回さっぽろ雪まつり」が開幕し、雪まつり期間中は、道外や海外から大勢の観光客が来札します。

(田頭)