西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

七夕まつり

七夕まつり

道南では7月7日が「七夕」(たなばた)の日とされているようですが、道南を除く北海道全域では8月7日の今日が「七夕」(たなばた)です。

七夕の由来は、日本に古くから伝わる棚織津女の話(村の災厄を除いて貰うため、棚織津女が機屋に籠もって天から降りて来る神の一夜妻になるという話)と、中国に伝わる彦星と織り姫星の伝説(夫婦であった彦星と織女が天帝の機嫌を損ねて天の川を挟んで引き離されてしまい、一年に一度だけ、天の川に架かる橋で会う事を許されたという話)が元になっており、奈良時代にこの二つの物語が習合して現在の七夕の習慣が生まれたと考えられています。

その「七夕」の日の今日、当社では、夏休み中の子供(主に幼児〜小学生)向けのイベントとして毎年恒例の「七夕まつり」が行われました。午後3時半、宮司の挨拶により始まり、神楽殿の舞台(写真参照)でマジックと大道芸(ジャグリング)、パネルシアターと演劇が、それぞれ30分づつ行われたのですが、子供達からは何度も拍手や歓声が起こるなどし、ありがたい事に子供達や保護者の皆様方からは、神楽殿での各種演芸は今年も大好評を得る事ができました。

楽殿での演芸が終わった後は、参道に置かれたテーブルの上で子供達全員に、短冊に願い事を書いて貰い、それらの短冊は全て、拝殿の向拝に対になるように2本設置した柳の木に子供達自身の手で吊り下げて貰いました(ちなみにこの柳の木は、今日の午前中、松澤権禰宜と私が、二人で琴似発寒川の川原から伐採してきたものです)。そしてその後、今日来てくれた子供達全員に、授与所の窓口でおみやげを手渡したのですが、毎年の事ながら、これらのおみやげも子供達からは好評を得る事ができました。

なお、今日の七夕まつりの様子は、「西野神社アルバム」の、平成20年8月「七夕まつり」のページ(下記URL)にも写真を多数アップしておきましたので、こちらのページも是非御覧下さい。

http://nishinojinja.or.jp/photo/200807.htm

ところで、今日の夜、各都道府県独自の習慣を紹介する内容のテレビ番組をたまたま見たのですが、その番組の中では北海道独自の習慣として、七夕の日に子供達が、まるでハロウィンのように近隣の各家や各店などを周ってお菓子をねだって貰うという習慣が紹介されていました。確かに、この習慣は札幌市内でも行われている地域があるようですが、しかし、私や私の身近な友人・知人でこの習慣を体験(自分が子供の頃お菓子を貰いに行ったり、あるいは大人になってから子供がお菓子を貰いに来たという体験)した人は誰もおらず、この習慣は決して「北海道の常識」という訳ではありません、念のため。

(田頭)

人気blogランキングへ