西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

幣殿に牡丹と獅子の木彫を取り付けます

当社の幣殿(本殿と拝殿の間に位置する社殿)の正面上部に、新たに、牡丹と獅子の木彫を取り付ける事になりました。この木彫は、平成16年11月に取り付けた拝殿梁の木彫や、平成19年7月に取り付けた拝殿向拝の木彫などと同様、宗舟さん(東京の浅草と北千住に工房を構える木彫師さん)が彫って下さるもので、今年7月中旬の取り付け(7月13〜14日にかけて当社にて取り付け工事を行う予定)を目指して、現在工房にて製作中です。なお、下の写真で示した白枠部分が、この木彫の具体的な取り付け位置です。

牡丹と獅子の木彫 取り付け位置

百獣の王と云われる獅子にも弱点があり、身体に寄生する虫によってはその命をも脅かされる事があります。これが“獅子身中の虫”と云われるもので、「どんなに大きくて力のあるものでも、内部の裏切りから身を滅ぼす事にもなりかねない」という意味なのですが、その“獅子身中の虫”を活動させないためには薬を飲まなくてはならず、その薬となるものが百花の王である牡丹の花に溜まる夜露と云われています。そういった謂れから、古来から獅子は牡丹の花から離れられないとも云われ、牡丹と獅子の組み合わせが縁起ものとして広がるようになり、「牡丹と獅子」という構図は、古い屏風や襖絵などの絵画にもよく見られるのです。

当社でも、以上のような故事を鑑みて、「牡丹と獅子」という構図を今回の木彫に採用させて頂く事になりました。下の写真は、当社幣殿に取り付ける予定の、その牡丹と獅子の木彫の原寸大図案です。この大きさの木彫が、幣殿正面上部に取り付けられる事になります。

牡丹と獅子の木彫 構図

下の写真3枚は、上の原寸大図案の一部をそれぞれ拡大したものです。

牡丹と獅子の木彫 構図

牡丹と獅子の木彫 構図

牡丹と獅子の木彫 構図

なお、この牡丹と獅子の木彫は、御希望があれば一口10万円の御奉賛も適宜お受け致しております。もし御奉賛して戴ける方は、当社の社務所までお問い合わせ下さい。宜しくお願い致します。

(田頭)

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