西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

戌の日・大安・土曜日が重なった今日は、安産祈願の御祈祷が多かったです

そもそも動物は人間に比べると総じてお産が軽い傾向にありますが、それら動物の中でも特に犬は、沢山の赤ちゃんを産む割にお産が軽いため、昔から“安産の象徴”とされており、そのため犬にあやかってお産が軽く済むようにという願いから、「戌の日」(十二支の戌に当たる日)を選んで神社に安産祈願の御祈祷を受けに来られる妊婦さんや御夫婦は多いです。
妊娠5ヶ月目に入った最初の戌の日に腹帯(岩田帯)を締めて母子の健康を祈願する、という慣習は、全国的にも広く定着しております。

本日はその「戌の日」で、しかも「土曜日」と、六曜の「大安」も重なっていてお日柄が良く、更に、一般の会社などではお盆休み期間中(普段は首都圏・関西圏・中京圏・その他の大都市圏で生活されているという方も、今は、実家のある札幌に帰省中という方も多い事でしょう)という事もあって、今日はいつもの「戌の日」以上に、安産祈願の御祈祷を受けに来られる妊婦さんや御夫婦・御家族が多かったです。

安産祈願の御祈祷
安産祈願の御祈祷

今日は朝から夕方までほぼずっと途切れる事無く、社殿で安産祈願の御祈祷が続き、最も御祈祷が多かった時間帯(午前11時台)は、10組の御夫婦・御家族に同時に社殿に昇殿して戴き御祈祷を執り行いました。
神職を何十人も抱えているような大きな神社や、全国的に名前の知られている有名神社などは別ですが、当社のように規模が特に大きいわけでもない一般の民社(しかも交通の便もあまり良くありません)では、10組もの方々に同時に昇殿して戴いて御祈祷を行うというのは、三が日節分などを除くと、月に1回有るか無いかくらいの頻度しかありません。

 

以下の写真は、平成17年に作られた「西野神社 創祀百二十年記念碑」と、今日撮影したその記念碑周辺の様子で、この記念碑では、六角形の台座の上に、西野神社御祭神の安産の御神徳に因んで安産の象徴とされる犬の石像が複数配置されています。
犬の石像は、親犬1匹と子犬12匹の計13匹で、子犬12匹にはそれぞれ十二支の文字が配されており、妊婦さんが、生まれる赤ちゃんの十二支(本年中に出産予定であれば「亥」、来年出産予定であれば「子」の文字)が配されている子犬の像を撫でると、安産の御神徳(御利益)をお受けする事が出来ると云われています。
そのため今日は、安産祈願の御祈祷を受けた女性のほとんどの方が、安産を祈念しながらこの犬の石像を撫でておられました。

西野神社 創祀百二十年記念碑
参拝者で賑わう境内
参拝者で賑わう境内

 

以下の写真は授与所前の様子で、今日は授与所の窓口や、授与所脇にある絵馬掛けなども、多くの参拝者の方々で賑わっておりました。

西野神社授与所前
西野神社授与所前

 

当社で安産祈願の御祈祷を受けられた方々や、当社へ安産のお参りをしに来られた方々の全員が、無事に健康なお子さんを出産され、そして、そのお子さんが伸びやかに健やかにすくすくと成長されます事を、私も心より御祈念申し上げます。

 

文責:西野神社権禰宜 田頭