西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

下川町に行ってきました

渡御

立秋の今日、私は、宮司と、神力会西野神社神輿会)の会員さんたち3人と一緒に、下川町のS神社に御神輿(おみこし)を担ぎに行ってきました。

下川町は、名寄市よりやや東に位置する、上川支庁管内にある人口およそ4000人の町で、札幌からは約230㎞離れています。今日は、その230㎞のうちのだいたい四分の三に当たる距離を高速道路(新川IC〜士別剣淵IC)を使ったため、当初思った程の時間はかからなかったものの、それでも札幌から下川まで2時間40分はかかりました。今年に入ってから私が行った神輿担ぎの遠征の中では、今日が最も遠い遠征となりました。

下川町のS神社の渡御は、宮出しが昼12時半、宮入りが夕方4時半で、今日はおよそ4時間に亘って御神輿とともに氏子区域を周ってきました(写真参照)。今日の渡御には、地元S神社の神輿会「一心会」の他に、当社の神力会をはじめ全道各地の神輿会21団体から63名が応援に駆けつけ、30℃を超える猛暑のなか、皆で威勢良く御神輿を担いできました。また、今日の渡御には、北海道神社庁上川支部管内の神社からも、数名の神職たちが、自社の神輿会の半被を着て神輿の担ぎ手として参加していました。

札幌はここ数日間連日真夏日を記録していますが、下川も今日は真夏日で、今日の渡御では、口を開くと出てくる言葉は皆同じで、誰もが只管「暑い」を連発していましたが(笑)、地元の人が言うには、「下川は暑いか寒いかのどっちかだ」とのことで、下川では真夏の気温は今日のように30℃を超えますが、真冬になると気温は氷点下30℃まで下回り、その気温差は年間で最大60℃以上となるそうです。夏と冬でここまで気温差が激しくなる場所は全国でも珍しいかもしれません。

渡御が終わった後は、神社の近くにある「下川町バスターミナル合同センター」2階の大ホールで直会が開かれ、毛蟹などの豪華な食事を振舞われました。ちなみに、現在の下川には鉄道は走っておりませんが、かつては名寄本線(平成元年廃止)が下川を走っており、その当時下川駅のあった地に建設されたのが、今日の直会の会場となったバスターミナルで、バスターミナルの1階には名寄本線や下川駅に関する資料(写真パネルや鉄道の保安機器等)が展示され、また敷地内の広場には、名寄本線を実際に走っていた車両2両が展示(静態保存)されているなど、鉄道の走っていた往時の雰囲気を伝えていました。

下川は夕方の5時半頃に出発し、途中、コンビニや高速のSAなどで小休止し、西野神社へは夜の9時近くに帰ってきました。家に着いたのは10時近くで、今日は神輿を担いできたことよりも、暑さで結構疲れた感じでした。連日の激しい暑さで少々バテ気味です。

(田頭)