西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

新穀勤労感謝祭と神輿殿解体奉告祭

新穀勤労感謝祭 神輿殿 清祓い

当社では今日、収穫祭に相当する「新穀勤労感謝祭」という大祭が斎行されました。この祭典は、宮中や大社などでは「新嘗祭」(にいなめさい)という名で執り行われている、弥生時代の稲作儀礼にまで遡る事ができる古式床しい祭典で、新嘗祭は、古代においては重要な国家儀礼の一つでもありました。なお、新嘗祭の趣旨や意義については、一昨年1月23日付の記事「新穀勤労感謝祭」を御参照下さい。

また、当社ではこの度、分譲マンションの企画・販売・管理や不動産の賃貸・売買・仲介などを主要な事業として行なっている株式会社クリーンリバー様より、神輿殿の御奉納をお受けする事になったため、新しい神輿殿の建設場所に建っている現在の神輿殿(当社境内に建っている建築物の中では最も老朽化が著しい建物です)を明日から取り壊す事になり、そのため取り壊し作業に先立って、今日は新穀勤労感謝祭と併せて神輿殿の解体奉告祭も同時に執り行う事になりました。

今日は、まず午前8時に、当社神輿会「神力会」の会員さん達により、2基の御神輿(京神輿と江戸神輿)を神輿殿から参集殿に移す作業を行いました。新しい神輿殿が完成するまで、2基の御神輿は参集殿の広間に奉安される事になります。神力会の皆様、今日は祝日の朝早くから御奉仕して下さりありがとうございました。

そして2基の御神輿が広間に移った後、午前9時から、その広間に於いて総代会が開かれ、今年の年末から来年の年始に向けての予定(総代さん達の役割分担)などが話し合われました。総代会が開かれている間、私は、午前11時から執り行われる祭典(新穀勤労感謝祭及び神輿殿解体奉告祭)の諸準備(社殿内の舗設の最終確認や神饌の準備等)を行うなどしていました。

11時からは、本年最後の大祭となる新穀勤労感謝祭(と神輿殿解体奉告祭)が厳粛に執り行われました。今日の祭典には、総代長以下総代の方々、神力会・敬神婦人会萬燈保存会など当社各崇敬会の会長さん達、当社氏子区域内の各地区農事組合長さん達など、40名近くの方々に参列して戴きました。

祭典の中、宮司による「祝詞奏上」の次第では、新穀勤労感謝祭の祝詞に続いて、神輿殿解体奉告祭の祝詞も奏上され、祝詞の後は、僭越ながら大前にて私が朝日舞を舞わせて頂きました。感謝祭及び奉告祭が終わった後は、すぐに神輿殿に移動して解体前の清祓いが行われ、清祓いの儀では宮司大麻所役を、松澤権禰宜が塩湯所役を、そして私がカメラ(写真撮影)所役をそれぞれ御奉仕させて頂きました。

私は、祭典後は所用により外に出かけたため直会には参加しなかったのですが、祭典後に広間で行なわれた直会では、新嘗祭御神酒田にて収穫した新穀を用いて作られた、新嘗祭神饌専用の御神酒「白酒」(しろき)を御神前よりお下げし、直会に参加して戴いたた方全員にお飲み頂いたそうです。白酒は古式ゆかしく醸します濁酒で、独特の風味をもつお酒です。

なお、今日の総代会、祭典、直会の様子を写した写真は、「西野神社アルバム」の平成19年11月「新穀勤労感謝祭・神輿殿解体奉告祭」のページ(以下のURL)に掲載させて頂きましたので、是非御覧下さい。

http://nishinojinja.or.jp/photo/191123.htm

(田頭)

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