紀元祭
一昨年2月10日付の記事で詳しく説明させて頂きましたように、2月11日は、皇紀元年に大和・橿原の地(現在の奈良県橿原市)で神武天皇が初代天皇として御即位されたと伝わる日で、日本書紀に書かれている神武天皇御即位についての記述『辛酉年(かのとのとりのとし)の春正月の庚辰(かのえたつ)の朔(ついたちのひ)に、天皇(すめらみこと)、橿原宮に即帝(あまつひつぎ)位(しろしめ)す』を日本という国の誕生の瞬間と捉え、その「辛酉年庚辰の朔」を西暦年に換算した紀元前660年(皇紀元年)2月11日を日本の誕生日としてお祝いする祝日です。戦前は「紀元節」として、現在は「建国記念の日」という名前でお祝いされています。
全国の各神社に於いても、2月11日は神武天皇の御即位と建国創業の御神徳を景仰して「紀元祭」「建国記念祭」「建国記念の日奉祝祭」等の名称で祭典が斎行される日なのですが、実際には、中小規模の神社ではこの日の祭典は省略される事も少なくはありません。しかし当社では、神武天皇は本殿でお祀りしている御祭神のうちの一柱「鵜草葺不合命」(ウガヤフキアエズノミコト)の皇子でもある事から、2月11日は毎年「紀元祭」を斎行しており、今日は、午前9時からの責任役員会、10時からの総代会に続き、午前11時から紀元祭を、例年通り中祭式にて執り行い、参列者全員で偉大な建国の大事業に感謝の真心を捧げました。
下の写真は、紀元祭に先立って午前10時から参集殿で行われた総代会の様子です。総代さん達が一同に集結し、各議題について話し合われました。
下の写真2枚は、紀元祭の様子です。但し、今日は祭典中に写真を撮影できなかったので、これらはいずれも昨年及び一昨年の紀元祭で撮られたものです。
紀元祭の後、午前11時40分頃からは、参集殿で直会が行われ、今日の紀元祭に参列された当社関係者の皆さん方(責任役員さん達、総代さん達、萬燈保存会・神力會・敬神婦人会など各崇敬会代表の方々)が、昼食を兼ねて、大前から撤下された御神酒や、別に用意されたお食事などを戴きました。
(田頭)