西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

平成28年 人形供養祭

昨日は午前11時から当社の参集殿で、毎年3月恒例の行事である「人形供養祭」が斎行されました(当社では毎年、ひな祭りの次の日曜日に人形供養祭を斎行しております)。
先月15日から昨日までの間に当社に直接持ち込まれたり送られたりしてきた無数の人形・ぬいぐるみ類が、参集殿の祭壇全面にズラッと並べられ、それらの人形・ぬいぐるみ等の前で、人形供養祭が厳かに執り行われました。

平成28年3月 西野神社人形供養祭

平成28年3月 西野神社人形供養祭

昨年に比べると人形の数は少し少なかった気もしますが、それでも、数千体の人形がこのように一堂にお祀りされる様はなかなか圧巻です。
下の動画は、今回(昨日)の人形供養祭ではなく、一昨年の人形供養祭の日に撮影されたものですが、今年の斎場や祭壇も、概ねこの動画と同じような感じでした。

なお、人形供養祭という名称については過去にも何度か説明させて頂きましたが、「供養」という言葉は本来は仏教用語であり、神社の立場としては、人形供養祭には別の名称を、例えば「お焚き上に先立つ人形等清祓い」もしくは「人形感謝祭」などを充てたほうがより適切なのかもしれませんが、現実には、供養という言葉は仏教用語としてのみならず一般用語として広く世間に浸透しており、清祓いや感謝祭という名にするよりも供養祭という名を用いたほうがどなたにも直ぐに祭典の趣旨を理解して戴ける事から、当社ではあえて人形供養祭という名を使っています。


昨日の人形供養祭は、『号鼓 → 修祓(大祓詞奏上)→ 降神 → 献饌 → 人形供養祭詞奏上 → 斎主祭員玉串拝礼 → 参列者代表玉串拝礼 → 撤饌 → 昇神 → 号鼓』という次第に則って、松澤権禰宜、私、越川権禰宜の3人による奉仕で執り行われました(須浪宮司霊祭奉仕のため外に出ておりました)。

前出(緑文字)の次第にある「人形供養祭詞奏上」では、斎主の松澤権禰宜が、祭壇の奥に鎮座する祖霊殿(御霊舎)内の神籬(神様の宿る依代)に降神された大神様達に対して、「これらの人形・みぐるみ等に宿っている御霊(みたま)が神様のお導きにより、天に鎮まっておられる神様の御許へと還り、そこで心穏やかに落ち着き鎮まりますように」という趣旨の祭詞を奏上し、その後、私達神職参列者代表の方玉串を奉り拝礼致しました。
ちなみに、私は祭員と典儀(司会)を、越川権禰宜は祭員と伶人の吹奏)を、それぞれ兼務しました。

平成28年3月 西野神社人形供養祭

平成28年3月 西野神社人形供養祭

平成28年3月 西野神社人形供養祭

平成28年3月 西野神社人形供養祭


今回の人形供養祭の様子を写した写真は、「西野神社アルバム」の「平成28年3月 人形供養祭」のページ(下記URL)にも多数アップロードさせて頂きましたので、こちらも是非御覧下さい。

http://f.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/280306%20%E4%BA%BA%E5%BD%A2%E4%BE%9B%E9%A4%8A%E7%A5%AD/?sort=old


なお、2〜3月期の人形類のお預かりは、昨日を以て終了させて頂きます。来月(4月)はお預かりはしておらず、次は、5月1日からまた人形類のお預かりを再開させて頂きます。宜しくお願い致します。


(田頭)

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