西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

今日一日を振り返って(その4)

大麻

今日は仏滅のため外祭もなく、私は一日中ずっと神社にいました。夕方頃からは雨が降ってきましたが、日中の最高気温は22℃と涼しく、過ごしやすい日でした。

いつも車に積んでいる外祭用の大麻の紙垂(しで)が大分痛んできていたため、朝9時からの朝拝を終えた後、私は、まずはそれを取り替える作業を行いました。大麻は、祭典に参列する人々や神様に捧げる物などを祓う際に神職が使う祓いの具で、串の頭端部から沢山の紙垂が垂れ下がっているのですが、大麻を繰り返し何度も使っているとその紙垂が痛んだり千切れたりしてくるので、使う頻度にもよりますが、紙垂は定期的に取り替えなければならないのです。なお、今回貼付の写真は、参考写真として載せた大麻の写真ですが、この写真の大麻は参集殿で使っている大麻(主に人形供養で使用している大麻)で、今日私が紙垂を取り替えた外祭用の大麻とは違う大麻です。形はほとんど同じですが。

大麻の紙垂を取り替えた後は、社務所和室のパソコンに向かい、ネットで調べ事をしたり、社務で使えそうなフリーソフトをダウンロードしたりしました。宮司が以前から「一太郎」で作成した文書をPDF形式の文書に変換・保存できるソフトを探していたので、今日はそれに該当するソフトを探してダウンロードしました。ちなみに、私は昔からワープロソフトは「Word」を使っているのですが、宮司は昔から「一太郎」を使っており、そのため当社のパソコンには二種のワープロソフトがインストールされています。私の周りを見る限り、一般企業では大抵Wordが使われていますが、神社関係者や教育関係者などは、一太郎を使っている人が多い気がします。

パソコンでの作業を終えた後は、社務室の机で、明日の外祭(イベントの成功・無事故を祈願する祭典)で奏上するための祝詞を書きました。この祝詞の文章の下書きは既に出来上がっていたのですが、まだそれを奉書紙(祝詞用紙)には清書していなかったので、奉書紙に清書を行いました。ちなみに、明日の外祭はいつもの外祭よりも早い時間帯で斎行されるため、明朝は神社に寄らず、家から直接現場に行かせていただきます(そのため、明日の外祭で使う神饌玉串は、今日は家に持って帰ります)。

宮司は昼から、北区に鎮座する某S皇大神社宮司さんと一緒に、留萌市内に鎮座する神社の神輿渡御に参加するため留萌に出かけ、そのため私は昼からは、社務所で一人留守番をしていました。明日の外祭の神饌の準備をしたり、電話で外祭の予約を受けたり、電話での質問・問い合わせに答えたりしていました。今日は参拝者の数は少なかったのですが、電話はやけに多く、「洋風の神棚が欲しいんですけどありますか」とか「おたくは北海道神宮と同じ系列の神社ですか」などというちょっと変わった問い合わせもありました。

今日は昼過ぎまでは御祈祷も全くなかったのですが、午後3時頃になって、古い写真を納めたい、という方がその写真を持って当社に来られたので、その方には拝殿に昇殿していただき、写真お焚き上げの清祓を執り行いました。私が斎主を務めた御祈祷は、今日はこれ一件だけでした。

その後は作業服に着替えて車庫に行き、外祭用具一式を車に積み込む作業をしました。私はいつもは、外祭用の祭器具や道具一式は常に車に積載しているのですが、昨日神力会の会員さんを乗せて厚田に行かなければならなかったため、普段車に載せているそれらの祭器具・道具一式は昨日の朝のうちに全て車庫の中に降ろし、普段は折りたたんで使用不可となっている後部座席も広げていたため、明日の外祭に備え、また後部座席を畳み、外祭用具一式を全て積み込み作業を行いました。我ながら「よくこれだけの量を積んでいるなー」と感心してしまう程の積載量で、燃費には多少悪影響を与えているかもしれませんが、しかしこれだけ準備を整えていれば、急に外祭に行かなければならなくなった場合や、外祭の現場でアクシデントが起こった場合も、大抵は困ることなく事態に対処できます。

夕方になって、家に帰るため社務所を出ようとしたとき、総代のDさんが訪ねてきました。3月25日付の記事「世界一周&日本一周」にも記しましたが、Dさんは100日間の世界一周旅行に行っており、昨日家に帰ってきたそうで、今日はその報告に神社にいらしたのです。生憎宮司は留守でしたが、Dさんからは宮司や職員の分までお土産をいただきました。どうもありがとうございます。

家に帰ってからは、今日の神社での出来事を回想しながら、パソコンに向かってこのブログの文章を打ち込みました。ブログを書いた後は、今月下旬に2泊3日で関西に遊びに行く予定なので、地図や本を見ながらその旅行の日程を立てました。京都や大阪では神社も参拝する予定なので、旅行から帰った後、そのこともこのブログで記させていただきます。

(田頭)