西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

令和の御代初めてとなる西野神社秋まつり(その1)

令和の御代初めてとなる西野神社秋まつり(その1) 表紙

今月の14日と翌15日の2日間に亘って盛大に開催された、西野神社に於ける年間最大の行事・重儀である、本年の「西野神社秋まつり」(例祭神輿渡御をはじめとする各種の神事、それらに伴う各種の神振行事や催物等)は、幸いにして両日共ほぼ晴天に恵まれ(2日目の早朝だけ雨が降りましたが、例祭が始まる午前7時50分までにはその雨も上がりました)、西野神社の大神様の御加護と関係者各位の御尽力の下、今月18日付の記事で詳述した通り無事に全日程を終える事が出来ました。

本年は、上皇陛下(先帝陛下)が御在世中に今上陛下へ御譲位される「御代替り」が光格天皇以来約二百年ぶりに行われ、それに伴い5月1日を以て元号も「平成」から「令和」へと改元されたため、本年の秋まつりは当社にとって、令和の御代となってから迎える初めての記念すべき秋まつりとなりました。
日本全国が「天皇陛下御即位」「令和の御大禮」の奉祝ムードに沸き、各地で様々な奉祝行事や記念行事などが開催される中、本年は当社の秋まつりも例年以上に賑々しく盛大に挙行され、また本年の秋まつりからは、今年6月に竣工したばかりの儀式殿も本格的に使用され(それに伴い儀式殿前の芝生には、秋まつり期間中、参拝者の安全確保のためと芝生が傷んだり蒸れたりする事を防ぐため、網の目状の白色軟質マットを初めて全面に敷き詰めました)、更に、昨年は北海道胆振東部地震の影響から点灯を自粛していた奉納提灯も全てを煌々と点灯させ、境内は一層の賑わいを見せました。

御即位や儀式殿竣工など本年はいくつもの慶事が重なった事もあって、この2日間に当社に来られた参拝者・見学者等の人数は例年に比べても特に多く、恐らく、今までの当社秋まつりの中では過去最多の人出だったのではないかと思います。
秋まつりを見守って下さった西野神社の大神様や、本年の秋まつりに御参列・御出席・御奉仕・御奉納・御協賛等して下さった方々、その他関係の皆様方には、改めて、心より感謝申し上げます。

今回の記事では、その本年の秋まつりの1日目(今月14日)の日程や様子について、写真(一部動画もあります)と共に詳しく報告させて頂きます。
なお、本年の秋まつりについては、今回の記事である「その1」、次回の記事となる「その2」、次々回の記事となる「その3」の3編に分けてアップする事とし、秋まつり2日目(今月15日)の主に前半については「その2」の記事で、秋まつり2日目の主に後半については「その3」の記事で、それぞれ報告させて頂きます。

 

令和元年 西野神社 秋まつり日程(1日目)



① 福井ばやしの奉納

午前10時から、昨年設立40周年を迎えたNPO法人札幌福井ばやし保存会により、儀式殿前にて約15分間、当社氏子区域のひとつである西区福井(織田信長一族発祥の地とされる福井県織田町から入植した人々が開拓した地域)の “郷土の響き” である「福井ばやし」の奉納演奏が行われました。

福井ばやしの奉納は、昨年までは拝殿向拝前で行われておりましたが、本年からは、竣工間もない儀式殿の直ぐ前の芝生(前述のように秋まつり期間中は、本年より、網の目状の白色のマットが敷き詰められた状態になります)を会場として、真新しい儀式殿の殿舎を背にして御本殿の神様に向かって演奏する、という形での奉納スタイルに改められました。

福井ばやしの奉納
福井ばやしの奉納
福井ばやしの奉納
福井ばやしの奉納

毎年、2日間に亘る西野神社秋まつりの各行事の中では、この福井ばやしの奉納が一番最初に行われており、事実上、西野神社の秋まつりはこの福井ばやしにより開幕します。福井ばやしは “秋まつりの開幕を告げるひびき” でもあります。

 

下の動画は、この日奉納された福井ばやしの動画です。例年通り、本年も大変迫力ある素晴らしい奉納演奏でした。

 

本年の福井ばやし奉納の様子を写した写真は、「西野神社アルバム」(以下のページ)にも多数掲載しておりますので、こちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/photo/r010914b.htm



② 北海道中学校新人相撲選手権大会

午前10時から午後1時半頃までは、北海道相撲連盟の主催、札幌相撲連盟の主管、札幌市教育委員会等の後援、三王建設興産株式会社や当社等の協賛により、当社境内の土俵にて秋まつり恒例の「北海道中学校新人相撲選手権大会」が開催されました。

本年も、北海道内の中学校に在籍する中学1・2年生の生徒のうち、加盟団体の長もしくは当該校長に認められた生徒達が、団体戦(リーグ戦)と個人戦(原則としてトーナメント戦、但し参加者が少数の場合はリーグ戦)の2種で大変白熱した試合を展開致しました。

中学校新人相撲選手権大会
中学校新人相撲選手権大会
中学校新人相撲選手権大会
中学校新人相撲選手権大会

ちなみに、一昨年の秋まつりからは新たに「泣き相撲」(赤ちゃん相撲)も行われるようになったため、当社の秋まつり2日間で行われる相撲は、秋まつり1日目に行われるこの「北海道中学校新人相撲選手権大会」と、2日目の午前に行われる「泣き相撲」、2目目の午後に行われる「子供相撲大会」の、3つとなります。
改めてその違いを説明すると、北海道中学校新人相撲選手権大会は中学生が、泣き相撲は赤ちゃん(首が座っている0歳から2歳くらいまでの男女児)が、子供相撲大会は幼稚園年中(5歳くらい)から小学6年生までの男女児が、それぞれ出場する大会・行事となります。

 

下の動画は、今から5年前の平成26年の当社秋まつりで撮影された、中学校新人相撲選手権大会の様子です。平成27年以降に当社境内で撮影された同大会の動画は無いので、本大会のイメージ映像として、代わりにこの動画を貼付します。大会は今年もほぼこのような感じで行われました。

 

本年の中学校新人相撲選手権大会の様子を写した写真は、「西野神社アルバム」(以下のページ)にも多数掲載しておりますので、こちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/photo/r010914c.htm



③ ジャズフェスティバル

午後1時から午後4時までは、儀式殿の舞台で「ジャズフェスティバル」(ジャズを中心とした各種音楽の演奏会)が開催されました。

本年のジャズフェスティバルは、昨年と同じく、平成23年に結成されたパフォーマンスバンドでジャズ・ラテン・ボサノバ・ロック・Jポップ・歌謡曲等々何でも演奏し現在は南平岸駅前の「一番館」などで定期的にライブ活動を行っている「Cookies」、西野地区の住民で構成され当社の橋本総代もメンバーとして所属し三角山放送局(76.2Mhz)では「P'netsサウンドシャッフル」という自分達の番組も持っているバンド「P’nets」、札幌市内のライブハウスを中心に活躍中のジャズピアノトリオで東京から招いたジャズボーカルの小林直子さんも特別参加の「THE TE/TMフィーチャリング小林直子」、ミスチルのカバーバンドで多くの人達が知っている名曲を届けて下さる「TR.e.M」の、計4グループが、数々の素敵な演奏をして下さいました。

ジャズフェスティバル
ジャズフェスティバル
ジャズフェスティバル
ジャズフェスティバル
ジャズフェスティバル

なお、昨年までのジャズフェスティバルでは常に神楽殿(かぐらでん)がステージとして使われておりましたが、昨年の秋まつりの直ぐ後、神楽殿は解体され、その跡地に儀式殿が新築された事により、本年のジャズフェスティバルでは、この儀式殿が新たなステージとして使われました。 秋まつり期間中は、儀式殿内の装飾や配置なども、いつもの “神前結婚式仕様” から “舞台仕様” へと装いを改められました。
来年以降も、ジャズフェスティバルは今後、この儀式殿が使われる事になります。

 

下の動画は、この日のジャズフェスティバルで撮影された動画です。今年も、昨年と同一のお馴染みの4グループの熱演により、会場は大いに盛り上がりました。

 

本年のジャズフェスティバルの様子を写した写真は、「西野神社アルバム」(以下のページ)にも多数掲載しておりますので、こちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/photo/r010914d.htm



④ 宵宮祭・遷霊祭

午後5時からは、翌日の午前7時50分から斎行される「例祭」(例大祭もしくは本祭とも称されます)の前夜祭に当たる祭典「宵宮祭」が執り行われました。
総代さん達や、当社の各崇敬会(萬燈保存会神力會敬神婦人会氏子青年会皐月会)の代表者、来賓の方々(他社の宮司の名代として来られた神職さんなど)御参列の下、中祭式にて厳粛に斎行されました。

なお、神社本庁幣帛と総代幣帛の献幣(大前へのお供え)は、本来は例祭で行なうべき次第ですが、当社の秋まつりでは、諸般の事情によりこの宵宮祭で行うのを恒例としております。

宵宮祭
宵宮祭
宵宮祭
宵宮祭

 

そして宵宮祭の後は、直ちに遷霊祭が執り行われ、御本殿の奥深くに鎮まっておられる神様の御分霊が、神輿殿(みこしでん)に奉安されている3基の各御神輿の内部(御神座)へ御動座されました。

なお、当社の場合、御祭神1柱につき御神輿1基に御動座して戴く、という形ではなく、3基の御神輿それぞれに、当社本殿でお祀りしている御祭神3柱の御分霊に御動座戴いております。
例えば、当社から車で10分程の場所に鎮座する北海道神宮の場合、例祭(札幌まつり)では4基の御神輿が渡御するのですが(同神宮の場合、正確には御神輿ではなく鳳輦なのですが、どちらも “神様の乗り物” であり一般にはあまり区別されておらず、同神宮でも外部に向けては鳳輦渡御ではなく神輿渡御と案内しているため、ここでは便宜的に御神輿とさせて頂きます)、その際、同神宮本殿でお祀りされている御祭神4柱は、1柱ずつ各御神輿に遷霊申し上げ、つまり4基ある御神輿はそれぞれがこの神様専用、と決まっているのですが、それに対して当社では、3基の御神輿全てに、西野神社御祭神3柱の御分霊を奉安しております。


以下の写真はその「遷霊」及び「遷霊祭」の様子で、御本殿から御神輿への遷霊の際は、この写真のように「御」(西野神社御祭神の御分霊が宿っておられる御神体)を奉持している宮司ごと、絹垣(きぬがき)という、白木の棒で張られた白布で囲い、宮司は絹垣で四方を覆われたまま御神輿へと移動しました。

御神輿への遷霊
御神輿への遷霊
御神輿への遷霊

 

本年の宵宮祭・遷霊祭の様子を写した写真は、「西野神社アルバム」(以下のページ)にも多数掲載しておりますので、こちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/photo/r010914e.htm



⑤ 秋まつり1日目の民謡・演歌ショー

午後6時からは、儀式殿の舞台で「民謡・演歌ショー」が始まりました。この日のショーは、中央芸能プロの仕切りにより、島あきのさん、夏木ひとみさん、そして地元・西野出身の城山さとみさんの、3人の歌手が出演して下さいました。
民謡・演歌ショーは大盛況のうちに、予定通り午後8時に終了致しました。

民謡・演歌ショー
民謡・演歌ショー
民謡・演歌ショー
民謡・演歌ショー

 

この日の民謡・演歌ショーの様子を写した写真は、「西野神社アルバム」(以下のページ)にも多数掲載しておりますので、こちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/photo/r010914f.htm



⑥ 秋まつり2日間に亘って出店された露店

境内の第二駐車場に出店された北海道街商協同組合の各露店は、1日目は午前11時頃から、2日目は午前9時頃から営業を開始し、両日とも午後8時過ぎ頃に営業を終了しました。今年も各露店は大いに繁盛していたようです。

秋まつり 露店
秋まつり 露店
秋まつり 露店
秋まつり 露店

 

この日(9月14日)と翌日(15日)の境内の露店の様子を写した写真は、、「西野神社アルバム」(以下のページ)にも多数掲載しておりますので、こちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/photo/r010916.htm



⑦ 秋まつり2日間に亘って献灯された奉納提灯

例年通り今年の秋まつりでも、氏子・崇敬者・その他の皆様方の御名が墨書された、白地に黒文字の長型ビニール製の「奉納提灯」(ほうのうちょうちん)が、当社の参道両脇に掲げられ、境内を賑々しく盛り上げました。

これらの奉納提灯は、昨年末から本年の三が日にかけての年末年始にも同じ場所に掲げられ、その際は全ての提灯を点灯させましたが、昨年の秋まつりでは、北海道胆振東部地震の影響から北海道全域で電力不足が発生し節電が喚起されていた状況を鑑みて、奉納提灯は掲げただけで点灯自体は自粛したため、当社の秋まつりとしては奉納提灯は2年ぶりの全張一斉点灯となりました。

奉納提灯
奉納提灯
奉納提灯
奉納提灯
奉納提灯
奉納提灯

ちなみに、奉納提灯1張の奉納金額(提灯を作成するに当って納めて戴く金額)は、初年は10,000円(5年間破損保障)で、2年目以降は維持費として毎年3,000円納めて戴いております。この件についての詳細は、以下の記事を御参照下さい。
http://d.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/20130813



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この日(秋まつり1日目)の境内の様子を写した写真は、「西野神社アルバム」(以下のページ)にも多数掲載しておりますので、宜しければこちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/photo/r010914a.htm

 

ちなみに、例年御好評を戴いておりました「刃物研ぎ実演」は、毎年秋まつり期間中に授与所前で実演して下さっていた研ぎもの師 大澤様の御都合(引退)により、昨年の秋まつりを以て最後となりました。本年からは実施されません。
大澤様、今まで大変お疲れ様でした。

 

文責:西野神社権禰宜 田頭