西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

来月の七夕まで毎日「短冊」を頒布致します

七夕(たなばた)の行事は、全国的にみると7月7日に行う地域と8月7日に行う地域に大別されますが(それ以外の時期に行う地域もありますが)、北海道は、函館・室蘭・登別・根室などでは違う事もあるようですが概ね8月7日に行われるのが一般的で、当社でも、毎年8月7日に「七夕まつり」を開催しております。
もっとも、今年の七夕まつりについては、新型コロナウイルス感染症の拡大を阻止する趣旨から(人々が「密な状態」になる事を極力避けるため)、残念ながら既に中止が決定しております。

その8月7日の七夕に先立って、当社では昨日、拝殿向拝の左右に、七夕の飾り物や短冊(たんざく)を吊るすための「青竹」を設置致しました。
これらの青竹は、一昨年までは毎年8月1日頃に設置していたのですが、今年は、時節柄多くの方々が「疫病退散(コロナ終息)」を強く願っておられる事や、七夕まつりが中止になった事などから、昨年と同じく例年より半月程早く設置させて頂きました。

令和3年7月 七夕「青竹」設置作業
令和3年7月 七夕「青竹」設置作業
西野神社 拝殿向拝(令和3年7月)
西野神社 拝殿向拝(令和3年7月)

 

向って右側の青竹の直ぐ後ろに置かれている、賽銭箱右隣の台()には、来月7日の七夕まで、色紙の短冊と筆記具を常置致します。
これらの短冊(下の写真の色紙の短冊)は無料で頒布しており、どなたでも願い事を自由にお書き戴く事が出来ます。書かれた短冊は御自身の手で、拝殿向拝の左右いずれかの青竹のお好みの所に飾り付けて下さい。

七夕の短冊と筆記具
七夕の短冊を吊るす参拝者

 

 

また、授与所窓口前の奥に置かれている絵馬掛けの直ぐ前にも、先週、短冊を吊るすための「笹の木」を1本設置致しました。

西野神社絵馬掛け前の「笹の立木」(造花)

 

この「笹の木」に吊るす専用の短冊は、授与所の窓口にて頒布しております。但し、こちらの短冊は前述の色紙の短冊とは全くの別物で、以下の写真のように、薄い木製の短冊(授与品としての名称は短冊絵馬)となっております。頒布期間は、色紙の短冊と同じく来月7日までです。

西野神社 短冊絵馬
西野神社 短冊絵馬

この木製の短冊は、授与所の窓口が開いている時間(毎日午前9時から午後5時まで)のみの頒布となり、また、色紙の短冊とは違って有料(1体200円)での頒布となり、更に、吊るして飾る場所も、前述のように色紙の短冊(拝殿向拝に設置している青竹)とは違う場所(絵馬掛けの直ぐ前に設置している笹の木)となりますので、御注意下さい。

 

つまり、当社で頒布する七夕の短冊は、「色紙の短冊」と「木製の短冊」の2種類があり、願い事を書いた後に飾り付ける場所も両者では異なるという事です。どちらの短冊も趣旨や目的は同じなので、お好みによりどちらかを御選択下さい。
ちなみに、「どちらの短冊がオススメですか?」「どちらの短冊が願い事叶いますか?」という御質問に対して、神社としての見解は「何らの違いもありません。お好きなほうをどうぞ」となります。

 

文責:西野神社権禰宜 田頭

第21回 良縁祈願祭の御案内

当社では、異性との良縁・結婚を望みながらもまだその願いを果たされていない方々の思いを、縁結びに大きな御神徳がある西野神社の大神様にお取り次ぎし、「御縁に恵まれて親密な交際が始まり、そして、その交際の結果として成婚が一件でも増える事」に神社として微力ながら寄与すべく、平成26年の4月以降、不定期に「良縁祈願祭」を斎行しております。

えんむすび絵馬とえんむすび守り

 

西野神社公式サイトのトップページで今週から告知させて頂いている通り、通算で21回目となるその「良縁祈願際」を、今月24日(土曜日)の午後3時から当社の儀式殿にて斎行致します。
良縁祈願祭に御参列(出席)を希望される方は、当社公式サイトの申し込みフォームよりお申し込み戴くか、もしくは電話(西野神社社務所 011-661-8880)にてお申し込み下さい。可能な方は、直接当社にお越し戴き社務所にてお申し込みされても構いません。

なお、良縁祈願祭にお申込みをされた方は、当日は開始15分前(午後2時45分頃)までに社務所へお越し下さい。また、その際は、神様にお供えする玉串料(初穂料)として4,000円を、紅白の「のし袋」に入れてお納め下さいますようお願い致します。

 

以下の写真2枚は、いずれも過去の良縁祈願祭で撮影されたもので、今月斎行される良縁祈願際も、これと同様の形で儀式殿の大前にて厳かに斎行致します。

令和元年10月 西野神社良縁祈願祭
令和3年4月 良縁祈願祭

 

文責:西野神社権禰宜 田頭

境内で紫陽花が開花しております

西野神社の夏を代表する風物詩のひとつとして知られる紫陽花(アジサイ)の開花が、先週頃から始まっております。
例年、見頃(満開)となるのは7月の中旬から下旬にかけてであり、これから境内各所でどんどん開花していくと思います。

西野神社境内で咲き始めた紫陽花(令和3年)
西野神社境内で咲き始めた紫陽花(令和3年)
西野神社境内で咲き始めた紫陽花(令和3年)
西野神社境内で咲き始めた紫陽花(令和3年)
西野神社境内で咲き始めた紫陽花(令和3年)
西野神社境内で咲き始めた紫陽花(令和3年)

 

西野神社で頒布している御朱印帳は、御朱印紙納め帳も含めると全部で3種ありますが(いずれも1冊1,500円にて頒布しております)、これら3種のなかには、満開に咲き誇る紫陽花と創祀百二十年記念碑の絵柄が表紙に刺繍されている御朱印帳もありますので、神社巡りをされている方で紫陽花がお好きな方は、宜しければこちらの御朱印帳も是非お受け下さい。

西野神社 御朱印帳

 

文責:西野神社権禰宜 田頭

西野神社アルバムの「建築関係の外祭」のページを更新しました

西野神神 神輿殿竣工祭

 

西野神社公式ホームページを構成するコンテンツのひとつである「西野神社アルバム」の、メニューページ下方にある「西野神社の執行する各種神事」の項からリンクが張られているページのなかに、「外祭」というタイトルのページがあり、そのページには、過去に当社が執行した地鎮祭上棟祭竣工祭など建築関係の外祭で撮影された写真が計15枚アップされていました。
しかし、いずれも今から10~25年程前に撮影された古い写真であり、そもそも掲載枚数も少なかったため、この度、その「外祭」ページを以下の3ページに分割した上で、それぞれ大幅に写真を追加・更新しました。

 

▼ 建築関係の外祭 【地鎮祭
https://nishinojinja.or.jp/photo/gaisai1.htm

▼ 建築関係の外祭 【上棟祭】
https://nishinojinja.or.jp/photo/gaisai2.htm

▼ 建築関係の外祭 【竣工祭・屋祓・家祓】
https://nishinojinja.or.jp/photo/gaisai3.htm

 

今回新たに作成した上記3ページでは、いずれも各写真(サムネイル)をクリックすると当該写真が拡大表示されますので、是非拡大の上、御覧になって下さい。ちなみに、拡大表示された後は、画面右上の矢印をクリックする事で、次の拡大写真が続けて表示されます。

地鎮祭・上棟祭・竣工祭などに興味のある方や、これらから当社にこれら祭典の斎行依頼を検討されている方などは、これらの写真を見ると祭典の具体的なイメージが出来ると思いますので是非参考にして下さい。

 

以下の写真はいずれは、この度 上記3ページに追加した、当社が執行した地鎮祭・上棟祭・竣工祭などの写真の一部です。

 

西野神社が執行する地鎮祭
西野神社が執行する地鎮祭
西野神社が執行する地鎮祭
西野神社が執行する地鎮祭
西野神社が執行する地鎮祭
西野神社が執行する地鎮祭
西野神社が執行する地鎮祭
西野神社が執行する地鎮祭
西野神社が執行する地鎮祭
西野神社が執行する地鎮祭
西野神社が執行する地鎮祭
西野神社が執行する上棟祭
西野神社が執行する上棟祭
屋祓

 

文責:西野神社権禰宜 田頭

罪穢れの祓い清め・悪疫鎮静・無病息災を祈願して「夏越大祓式」を執り行いました

一年の折り返し(本年上半期の最終日)となる6月末日の今日、当社では午後3時から、毎年恒例の神事「夏越大祓式」が斎行されました。
大祓は、氏子・崇敬者の皆様方が、この半年間に知らず知らずのうちに犯してしまった諸々の罪・穢れ等を人形(ひとがた)に移して祓い清め、次の半年間の無病息災を願う(特に今の時期であれば疫病鎮静も願う)神事で、当社では毎年2回、6月末日と12月末日に行なっております。

ちなみに、神社本庁の規定では、神社の祭祀には「大祭」「中祭」「小祭」「恒例式」の4種があり、このうち大祓は、恒例式に分類されております(大祓以外では、昭和天皇祭遥拝、春季皇霊祭遥拝、神武天皇祭遥拝、秋季皇霊祭遥拝、神嘗祭遥拝が、恒例式とされています)。

西野神社 茅の輪守り

 

年に2回あるその大祓のうち、6月(夏越)の大祓式は、例年、屋外(拝殿向拝前)にて、多くの方々に御参列して戴いた上で執り行っておりますが、今月2日付の記事でも御案内した通り本年につきましては、コロナ禍と称される昨今の厳しい社会状況を鑑みて所謂「密」となる状態を避けるため、昨年同様神職のみにて執り行い、斎行場所も、「茅の輪(ちのわ)くぐり」以外の次第についてはいずれも社殿内とさせて頂きました。

令和3年 西野神社 夏越大祓 案内看板

 

 

以下の写真6枚と動画2本は、いずれも本日社殿で執り行われた、その大祓式の様子です。
前述のように今回は一般の方々の御参列を御遠慮戴いた事から、例年の大祓式とは異なりかなり閑散とした、やや寂しい雰囲気の大祓式となりましたが、式次第や内容については例年と同じであり、斎主以下祭員4人にて、いつも通り粛々と御奉仕させて頂きました。

令和3年 西野神社 夏越大祓式(社殿内での神事)
令和3年 西野神社 夏越大祓式(社殿内での神事)
令和3年 西野神社 夏越大祓式(社殿内での神事)
令和3年 西野神社 夏越大祓式(社殿内での神事)
令和3年 西野神社 夏越大祓式(社殿内での神事)
令和3年 西野神社 夏越大祓式(社殿内での神事)

 

以下の写真2枚と動画1本は、いずれも今日行われた「茅の輪くぐり」の様子です。大祓式の式次第にある「茅の輪くぐり」だけは例年通り、このように茅の輪が設置されている屋外で行われました。
ちなみに、茅の輪の由来(蘇民将来伝説)や茅の輪の具体的なくぐり方等については、平成30年7月1日付の記事を御参照下さい。

令和3年 西野神社 夏越大祓式(茅の輪くぐりの神事)
令和3年 西野神社 夏越大祓式(茅の輪くぐりの神事)

 

下の動画は、平成26年の夏越大祓式での「茅の輪くぐり」の様子です。今回の大祓式では神職だけが茅の輪をくぐりましたが、例年の夏越の大祓式では、このように神職と参列者の方々が一緒に茅の輪をくぐります。

 

今日の大祓式の様子を写した写真は、「西野神社アルバム」の令和3年6月「夏越大祓式」のページ(下記URL)にも多数掲載させて頂きましたので、宜しければこちらも是非御覧下さい。
https://f.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/R030630%20%E5%A4%8F%E8%B6%8A%E5%A4%A7%E7%A5%93/?sort=old

 

文責:西野神社権禰宜 田頭

夏越大祓の「茅の輪」を拝殿向拝に設置しました

当社では、この半年間(1~6月までの今年上半期)に個々人が知らず知らずのうちに犯した様々な罪・穢れを祓い清め、併せて、残り半年間(7~12月までの今年下半期)の無病息災を祈願する「夏越の大祓」という神事を、例年通り6月30日に執り行います。
但し、今月2日付の記事でも御案内したように、新型コロナウイルス感染症が依然として収束には至っていない厳しい現状を鑑みて、昨年同様この度の大祓式も神職のみで執り行い、一般の方の御参列は御遠慮戴く事となりますので、御理解・御了承の程 宜しくお願い致します。

年間の恒例式として当社で執り行う「大祓」は、6月末日に行うこの「夏越の大祓」と、12月末日に行う「師走の大祓」がありますが、これら2回のうち夏越の大祓では、実際に人がくぐる事の出来る「茅の輪」(ちのわ)という大きな輪が用いられます。

茅の輪は、神社によっては、総代さん達が作ったり、氏子青年会の会員さん達が作ったり、神輿会の会員さん達が作ったり、氏子の鳶職の方々が作ったりなどしているそうですが、当社の場合は毎年神職が、境内や氏子区域内にある山裾などで茅(かや)を刈り取り、その茅で大きな輪を作成し、それを拝殿向拝に設置しています。

 

 

以下の写真2枚は、今日の午前中、当社の神職が境内や神社近くの山裾などで茅を刈り取っている様子です。茅の輪に適していると思われる、特に形の良さそうな立派な茅を選びながら、鎌で素早く次々と刈り取っていきました。

令和3年 西野神社 夏越大祓「茅の輪」材料刈り取り
令和3年 西野神社 夏越大祓「茅の輪」材料刈り取り

 

以下の写真3枚は、儀式殿の地下で茅を束ねながら茅の輪を作成している様子(直径約185cmのドーナツ型の輪の芯棒に大量の茅を覆って縛りました)と、完成したその茅の輪を拝殿向拝に取り付けている様子です。

令和3年 西野神社 夏越大祓「茅の輪」作成作業
令和3年 西野神社 夏越大祓「茅の輪」作成作業
令和3年 西野神社 夏越大祓「茅の輪」設置作業

 

以下の写真2枚は、本日の午前11時頃に拝殿向拝での取り付け作業を終えた、どなたでもくぐる事が出来る状態となった茅の輪です。
人がくぐる事の出来る大きさの茅の輪を設置する場合、大抵の神社では参道などに設置していますが、当社の場合は、慣例によりここが茅の輪の定位置となっています。

令和3年 西野神社 夏越大祓「茅の輪」
令和3年 西野神社 夏越大祓「茅の輪」

 

茅の輪は、今月末日までここに設置しており、設置期間中はどなたでも自由にくぐって戴く事が出来ますので、「茅輪くぐり」御希望の方は、今日から今月30日までの間、各自お参り下さいますようお願い致します。
なお、茅の輪の由来(蘇民将来伝説)については、平成19年6月27日付の記事を御参照下さい。

 

茅の輪の直ぐ横には、例年通り、茅の輪のくぐり方を説明した看板も立てています。もし可能であるなら、この看板に記されているとなえ言葉(和歌)を唱えながら茅の輪をくぐって下さい。

令和2年6月 西野神社 夏越大祓(看板)

具体的には、「水無月の 夏越の祓ひ する人は 千歳の命 延ぶといふなり」という和歌(出典は、平安時代勅撰和歌集拾遺和歌集」)を唱えて茅輪を正面からくぐって左へ廻り、再び正面に至り、次に「思ふ事 みなつきねとて 麻の葉を きりにきりても 祓ひつるかな」という和歌(出典は、室町時代一条兼良により記された有職故実書「公事根源」)を唱えて輪をくぐって右へ廻り、再々度正面に至り、最後に「蘇民将来 蘇民将来」と唱えて輪をくぐり左へ廻ります。

 

文責:西野神社権禰宜 田頭