西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

罪穢れの祓い清め・悪疫鎮静・無病息災を祈願して「夏越大祓式」を執り行いました

一年の折り返し(本年上半期の最終日)となる6月末日の今日、当社では午後3時から、毎年恒例の神事「夏越大祓式」が斎行されました。
大祓は、氏子・崇敬者の皆様方が、この半年間に知らず知らずのうちに犯してしまった諸々の罪・穢れ等を人形(ひとがた)に移して祓い清め、次の半年間の無病息災を願う(特に今の時期であれば疫病鎮静も願う)神事で、当社では毎年2回、6月末日と12月末日に行なっております。

ちなみに、神社本庁の規定では、神社の祭祀には「大祭」「中祭」「小祭」「恒例式」の4種があり、このうち大祓は、恒例式に分類されております(大祓以外では、昭和天皇祭遥拝、春季皇霊祭遥拝、神武天皇祭遥拝、秋季皇霊祭遥拝、神嘗祭遥拝が、恒例式とされています)。

西野神社 茅の輪守り

 

年に2回あるその大祓のうち、6月(夏越)の大祓式は、例年、屋外(拝殿向拝前)にて、多くの方々に御参列して戴いた上で執り行っておりますが、今月2日付の記事でも御案内した通り本年につきましては、コロナ禍と称される昨今の厳しい社会状況を鑑みて所謂「密」となる状態を避けるため、昨年同様神職のみにて執り行い、斎行場所も、「茅の輪(ちのわ)くぐり」以外の次第についてはいずれも社殿内とさせて頂きました。

令和3年 西野神社 夏越大祓 案内看板

 

 

以下の写真6枚と動画2本は、いずれも本日社殿で執り行われた、その大祓式の様子です。
前述のように今回は一般の方々の御参列を御遠慮戴いた事から、例年の大祓式とは異なりかなり閑散とした、やや寂しい雰囲気の大祓式となりましたが、式次第や内容については例年と同じであり、斎主以下祭員4人にて、いつも通り粛々と御奉仕させて頂きました。

令和3年 西野神社 夏越大祓式(社殿内での神事)
令和3年 西野神社 夏越大祓式(社殿内での神事)
令和3年 西野神社 夏越大祓式(社殿内での神事)
令和3年 西野神社 夏越大祓式(社殿内での神事)
令和3年 西野神社 夏越大祓式(社殿内での神事)
令和3年 西野神社 夏越大祓式(社殿内での神事)

 

以下の写真2枚と動画1本は、いずれも今日行われた「茅の輪くぐり」の様子です。大祓式の式次第にある「茅の輪くぐり」だけは例年通り、このように茅の輪が設置されている屋外で行われました。
ちなみに、茅の輪の由来(蘇民将来伝説)や茅の輪の具体的なくぐり方等については、平成30年7月1日付の記事を御参照下さい。

令和3年 西野神社 夏越大祓式(茅の輪くぐりの神事)
令和3年 西野神社 夏越大祓式(茅の輪くぐりの神事)

 

下の動画は、平成26年の夏越大祓式での「茅の輪くぐり」の様子です。今回の大祓式では神職だけが茅の輪をくぐりましたが、例年の夏越の大祓式では、このように神職と参列者の方々が一緒に茅の輪をくぐります。

 

今日の大祓式の様子を写した写真は、「西野神社アルバム」の令和3年6月「夏越大祓式」のページ(下記URL)にも多数掲載させて頂きましたので、宜しければこちらも是非御覧下さい。
https://f.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/R030630%20%E5%A4%8F%E8%B6%8A%E5%A4%A7%E7%A5%93/?sort=old

 

文責:西野神社権禰宜 田頭

夏越大祓の「茅の輪」を拝殿向拝に設置しました

当社では、この半年間(1~6月までの今年上半期)に個々人が知らず知らずのうちに犯した様々な罪・穢れを祓い清め、併せて、残り半年間(7~12月までの今年下半期)の無病息災を祈願する「夏越の大祓」という神事を、例年通り6月30日に執り行います。
但し、今月2日付の記事でも御案内したように、新型コロナウイルス感染症が依然として収束には至っていない厳しい現状を鑑みて、昨年同様この度の大祓式も神職のみで執り行い、一般の方の御参列は御遠慮戴く事となりますので、御理解・御了承の程 宜しくお願い致します。

年間の恒例式として当社で執り行う「大祓」は、6月末日に行うこの「夏越の大祓」と、12月末日に行う「師走の大祓」がありますが、これら2回のうち夏越の大祓では、実際に人がくぐる事の出来る「茅の輪」(ちのわ)という大きな輪が用いられます。

茅の輪は、神社によっては、総代さん達が作ったり、氏子青年会の会員さん達が作ったり、神輿会の会員さん達が作ったり、氏子の鳶職の方々が作ったりなどしているそうですが、当社の場合は毎年神職が、境内や氏子区域内にある山裾などで茅(かや)を刈り取り、その茅で大きな輪を作成し、それを拝殿向拝に設置しています。

 

 

以下の写真2枚は、今日の午前中、当社の神職が境内や神社近くの山裾などで茅を刈り取っている様子です。茅の輪に適していると思われる、特に形の良さそうな立派な茅を選びながら、鎌で素早く次々と刈り取っていきました。

令和3年 西野神社 夏越大祓「茅の輪」材料刈り取り
令和3年 西野神社 夏越大祓「茅の輪」材料刈り取り

 

以下の写真3枚は、儀式殿の地下で茅を束ねながら茅の輪を作成している様子(直径約185cmのドーナツ型の輪の芯棒に大量の茅を覆って縛りました)と、完成したその茅の輪を拝殿向拝に取り付けている様子です。

令和3年 西野神社 夏越大祓「茅の輪」作成作業
令和3年 西野神社 夏越大祓「茅の輪」作成作業
令和3年 西野神社 夏越大祓「茅の輪」設置作業

 

以下の写真2枚は、本日の午前11時頃に拝殿向拝での取り付け作業を終えた、どなたでもくぐる事が出来る状態となった茅の輪です。
人がくぐる事の出来る大きさの茅の輪を設置する場合、大抵の神社では参道などに設置していますが、当社の場合は、慣例によりここが茅の輪の定位置となっています。

令和3年 西野神社 夏越大祓「茅の輪」
令和3年 西野神社 夏越大祓「茅の輪」

 

茅の輪は、今月末日までここに設置しており、設置期間中はどなたでも自由にくぐって戴く事が出来ますので、「茅輪くぐり」御希望の方は、今日から今月30日までの間、各自お参り下さいますようお願い致します。
なお、茅の輪の由来(蘇民将来伝説)については、平成19年6月27日付の記事を御参照下さい。

 

茅の輪の直ぐ横には、例年通り、茅の輪のくぐり方を説明した看板も立てています。もし可能であるなら、この看板に記されているとなえ言葉(和歌)を唱えながら茅の輪をくぐって下さい。

令和2年6月 西野神社 夏越大祓(看板)

具体的には、「水無月の 夏越の祓ひ する人は 千歳の命 延ぶといふなり」という和歌(出典は、平安時代勅撰和歌集拾遺和歌集」)を唱えて茅輪を正面からくぐって左へ廻り、再び正面に至り、次に「思ふ事 みなつきねとて 麻の葉を きりにきりても 祓ひつるかな」という和歌(出典は、室町時代一条兼良により記された有職故実書「公事根源」)を唱えて輪をくぐって右へ廻り、再々度正面に至り、最後に「蘇民将来 蘇民将来」と唱えて輪をくぐり左へ廻ります。

 

文責:西野神社権禰宜 田頭

北海道神道青年協議会の主催により「神社フォトコンテスト」が開催されます

北海道内に鎮座する各神社の青年神職達により構成される「北海道神道青年協議会」が主催する事業として、本年7月1日から8月31日までの2ヶ月間、「インスタグラム 神社フォトコンテスト 北海道の神社百景」が開催されます。
このコンテストの概要及び詳細につきましては、インスタグラムへの以下の投稿を御参照下さい。

 

 

インスタグラムのアカウントを作成する事が可能であれば、原則としてどなたでも応募可能なようなので、気になる方は是非応募してみて下さい。

 

文責:西野神社権禰宜 田頭

西野神社 創祀百四十年記念事業について

西野神社明治18年に創建(創祀)されてから凡そ10年毎に記念事業を行なう事を慣例としており、近年は、以下のような周年事業を行なってきました。

西野神社創祀100年記念事業(昭和60年)
社殿の増改築・社殿屋根の銅板による葺き替え
境内地縮小(市道拡幅)に伴う社務所の移転・新築
玉垣の新設
創祀百周年記念塔の製作
⑤ 記念誌「西野神社の百年」の刊行
⑥ 記念式典の斎行

西野神社創祀110年記念事業(平成7年)
授与所参拝者用トイレも含む)の新築工事
手水舎屋根の銅板による葺き替え
③ 記念奉告祭の斎行

西野神社創祀120年記念事業(平成17年)
鳥居下から拝殿前までの参道等砂利の石畳化工事
創祀百二十年記念碑(奉賛芳名碑)の製作
記念誌「西野神社の百二十年」の刊行
記念大祭祝賀会の挙行

西野神社創祀130年記念事業(平成27年)
第1駐車場授与所前創祀百二十年記念碑周り等砂利の石畳化工事
掲示板の建て替え工事
西野神社氏子青年会の結成
記念誌「西野神社の十年」の刊行
臨時大祭の斎行

 

そして、4年後に迎える令和7年の「西野神社創祀140年記念事業」では、下の写真の看板に記されている内容を、新たな周年事業として行う事になりました。

西野神社創祀百四十年記念事業の案内看板
西野神社創祀百四十年記念事業の銅版奉納

 

創祀百四十年記念事業の詳細につきましては、以下のページを御覧下さい。こちらのページに詳しく解説されています。

https://nishinojinja.or.jp/%e8%a5%bf%e9%87%8e%e7%a5%9e%e7%a4%be%e5%89%b5%e7%a5%80%e7%99%be%e5%9b%9b%e5%8d%81%e5%b9%b4%e8%a8%98%e5%bf%b5%e4%ba%8b%e6%a5%ad%e8%b6%a3%e6%84%8f%e6%9b%b8/

 

参集殿建設」というのは、今まで「参集殿」と称する事があった社務所広間とは別に、独立した一棟の殿舎として新たな参集殿を、第2駐車場の一部(平成23年に拡大した区画)に新築するものです。
新しい参集殿の正面は社殿(拝殿)と向き合う配置になり、そのため新参集殿へは、社殿から参道をそのまま直進して出入りする形になります。
それに伴い、現在社殿と正対して建っており社殿と新参集殿との間を塞ぐ配置になっている創祀百周年記念塔は、直ぐ近くの別の場所へ移設する事になります。

西野神社参集殿 完成予想図

 

駐車場購入」というのは、今まで秋まつり年始のみ、当社の臨時駐車場として借りて使っていた土地を、地主さんから購入し正式に西野神社の常設駐車場のひとつとするものです。

神社斜め向かいの臨時駐車場

 

創祀百四十年を迎えるのは前述の通り4年後であるため、記念事業の全てが完遂するのはまだ暫く先の事となりますが、記念事業の中でも所謂 “メイン” に位置付けられる新参集殿の建設については、本年中に着工する予定です。皆様方の御理解・御協力の程、どうか宜しくお願い致します。

 

文責:西野神社権禰宜 田頭

水無月の結婚式

今日は午前11時から、儀式殿にて厳かに神前結婚式が執り行われました。
今月に入ってからは初めての結婚式でしたが、幸いお天気にも恵まれ、所謂「三密」には十分注意しながら、神職・巫女共に滞り無く御奉仕執り納めました。
新郎新婦様、御両家の皆様方、誠におめでとうございます!

令和3年6月 神前結婚式
令和3年6月 神前結婚式
令和3年6月 神前結婚式
令和3年6月 神前結婚式
令和3年6月 神前結婚式

 

 

文責:西野神社権禰宜 田頭

西野神社の「茅の輪」をくぐれる期間

今月の「夏越の大祓」(茅の輪くぐりの神事)で使われる「茅の輪」(ちのわ)はいつ設営されるのでしょうか、というお問い合わせを今月に入ってから何件かお受けしておりますが、今月2日付の記事でも説明した通り、本年の茅の輪舗設(設営)期間は6月26日から30日までの5日間です。
この5日間、茅の輪はどなたでも自由にくぐって戴けますので、「茅の輪くぐり」御希望の方は、26日お昼から30日夜までの間、各自お参り下さいますようお願い致します。

茅の輪で大量に使われる茅(かや)は全てナマモノであり、日数が経つとしなってくる上に変色もし、張りがあって青々とした清々しい状態を保てるのは精々数日間であるため、短期間の舗設となってしまう事、御理解・御了承下さい。

 

令和2年 西野神社夏越大祓「茅の輪」
▲ 令和2年の茅の輪

 

令和元年 西野神社夏越大祓「茅の輪」
▲ 令和元年の茅の輪

 

平成30年 西野神社夏越大祓「茅の輪」作成作業
▲ 平成30年の茅の輪(舗設中)

 

なお、茅の輪の由来(備後国風土記で語られている蘇民将来のエピソード)については、平成19年6月27日付の記事を御参照下さい。
蘇民将来のエピソードは、神道青年全国協議会の事業品である以下のリーフレットに於いても、四コマ マンガの形式で分かりやすく解説されております。

 

 

文責:西野神社権禰宜 田頭